仏教造形研究所

株式会社 仏教造形研究所

代表:木村浩子

〒197-0825 東京都あきる野市雨間1935-101
Tel 042-559-3373
Fax 042-559-3920

設立
 仏教造形研究所(仏研)は、1987年、本間紀男により設立されました。本間紀男は創設期(1964年~)の東京藝術大学保存修復技術講座(大学院講座)に於いて、15年余り研究と指導に当たり、また仏像の工学的研究により東京工業大学から工学博士号も授与されています。

理念
 仏像を制作者の立場から研究し、その構造・技法・材質などを時代様式と共に明らかにして、修復や復元、更に制作の役に立てようというのが設立の目的でした。以来30余年、数多くの損傷している仏像の解躰によって、それらの解明と共に古典技法の習得に努めて参りました。 解躰はまた、必然的に修復を伴います。修復技法の研究は構造・技法・材質、更に時代様式の研究と表裏一体をなすものであり、これらの研究の積み重ねが正しい修復に結びつくのです。

 古典技法研究の基礎の上に立った修復、これこそ仏研の志すところであり、修復した仏像数百躰、うち指定重要文化財100余躰の実績はその信用と技術の高さを示しています。修復後文化財に指定された像も複数あります。また、古典技法によって新しく仏像や肖像、及び障壁画等の制作も多数手がけています。
仏像は古いものが多く、何百年もの間の無数の祈りがこめられており、お寺にとっては一番大切なものです。しかし、古いだけに損傷の激しい像も少なくありません。これでは像に寄せた多くの心も痛みを感じているに違いありません。また、損傷は次なる損傷の発生を加速させ、修復不可能にさえなり兼ねません。

 正しい修復で損傷した仏像を再生させ、過去の歴史に加え、更に何百年もの生命を与え子孫につなぐことこそ、現代に生きる人達の責務ではないでしょうか。仏研は造仏の発願者、施主、そして実際に彫り上げた仏師の心になり、その技術によって修復を行うことを基本理念としています。

本間紀男 経歴

仏教造形研究所 スタッフ経歴